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危機的状況の中の希望

村上龍がNY Timesへ東北地方太平洋沖地震について寄稿した文を教えてもらいました。
日本語訳 http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581/
原文 http://www.nytimes.com/2011/03/17/opinion/17Murakami.html?_r=1

《一部抜粋》 
だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。

地震のニュースを聞いて、TVやネット流れるあまりに酷い残酷な映像をみて、胸を締め付けられる1週間でした。日に日に増える死者行方不明者の数。原発の問題。被災された方の状況。全てに圧倒され毎晩のように悪夢を見る始末。カナダという日本から遠い地でのほほんと暮らしている自分に腹だたしくすら思っていました。

一方で、被災された方がお互いに助け合いながら頑張っているとか、文字通り命がけで原発の消火活動にあたっている消防署員や津波の恐れのある海岸地域で救助活動をされている自衛隊員のニュースに、目頭が熱くなったことも事実です。

なんだろう、この気持ちは・・ともやもやしていたら、村上龍の寄稿文が今の気持ちをずばりと言い当ていた!そう、“希望の種”です!

今日も知らないカナディアンに“日本人の友達はいますか?”と突然聞かれました。“日本人です”と答えると一瞬絶句。本当に酷い、可哀相に、不幸だと、散々言われたけれど、ちょっと感覚が違うなと。大変な状況ではあるけれど、そこまで絶望的な感じはしていなくって。もちろん、人によって置かれた状況は違うし、海外に住んでいるから苦労が分からないんだとお叱りを受けるかもしれません。
でも、助け合い精神や平静な心がけなど日本人らしさが、今回ほど私の気持ちを暖かくしてくれたこともありません。

ソファに座ってニュースを見ているだけで、どよーんとしている場合ではないよ、かあちゃん!

希望の種が綺麗な花を咲かせられますように、自分のできることを出来る範囲で貢献しつつ、気持ちを切り替えていかないとですね。

by trtkumako | 2011-03-21 10:57 | その他
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時間のゆったりと流れるカナダトロントから 2009/09/06長男ちびた出産しました 以前のブログはこちらhttp://torontokumako.blog99.fc2.com/


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